新築工事を計画中に、外構を弊社にご相談いただきました。

すでに施工されている両開きの扉と車止めポールのある駐車場の土間、限られた間口スペースの中で、新しい外構とどのように接続していくかが課題となりました。

 

既存の扉と機能門柱はそのままに、機能門柱と高さをそろえた壁を作り、そこからアクセントで少し下げて木調のフェンスを付けています。

駐輪スペースと駐車場スペースを覆うカーポートは、限られた駐車場間口の中で、できるだけ有効に使えるように、敷地形状に合わせて柱の左右位置を変えられるタイプのものを選びました。

上から見ると、このように三角形の敷地形状になっていますが、柱の左右の位置を変えながら綺麗に納めています。

完成です！高さの違う塀が外構にすっきりさと立体感をもたらします。

アプローチ部分は御影石の浮き階段で納めています。アプローチの洗出の中にもデザインを統一した御影石をレイアウトしています。

浮き階段の周囲は植栽や自然石、川砂利などを配置し、限られたスペースでも自然を感じられるようにしています。

家の中から見た地窓部分にも植栽をしています。もう少し枝が伸びて全体を覆うことを想定しています。適切な大きさでの剪定管理が大切ですが、毎日の玄関で緑を感じられるいい空間となりました。

さて、お庭の奥に古い井戸があり、こちらも残されたいということで、お庭の中にどのように自然に溶け込ませるかということも課題となりました。

塗装をするという話も出ましたが、新しくなりすぎるし、そのままだと古すぎて汚い感じ・・・ほどよくするにはどうするかということで、

こんな感じになりました。

昔から基礎の巾木などで使われている伝統の仕上げ方法であるモルタル櫛引仕上を井戸周りに施し、蓋の代わりに大きな板石を3分割して据えました。

廻りに緑を施したことで、お庭の中のオブジェのような雰囲気になったのではないかと思います。

灯籠も元々お庭にあったものを据えさせていただきました。

手前に見える石貼りも元々お庭にあったものです。再利用することで色々な思い出を残しましょう。

さて、前の広いお庭はこれから長期的にじっくり計画されていくということで、今回はお庭の一角に既存石を使ったポイントとなる植栽スポットを1箇所作りました。

ドウダンツツジが非常に美しく、おうちの方はもちろん、通行人の方の目を引いています。この場所の開け具合から紅葉が美しくなることは予想できたのですが、ここまで綺麗になるとは・・・

ドウダンツツジはやはり素晴らしいです。

綺麗な紅葉を家で楽しむためのポイントは下記にまとめています。是非一度ご覧ください。

家のどこに植えれば紅葉が綺麗になるの？

本当に色々と楽しいエクステリアとなりました。ありがとうございました。