剪定の基本
剪定の基本は不要枝を取り除く事です。
不要枝とは、以下のようなものをいいます。
極端な例ではありますが、これらの不要枝を剪定すると下のようなすっきりとした樹形になります。
このような不要枝を取り除いてすっきりとさせる剪定の事を「すかし剪定」と呼びます。木本来が持つ自然な樹形の美しさを保つためには、このような不要枝を見極める剪定が重要となります。
●すかし剪定をしないと?
上記のような不要枝を選んでのすかし剪定・・・非常に面倒くさいですね。
ですが、すかし剪定をせずに、適当な高さにぶつ切りするとどうなるのでしょうか。
例えば、高さを縮めたいから上の高さぐらいで切りたい…。面倒なので赤のラインでぶつ切りにしてしまった・・・。そうしたらどんな感じになっていくのでしょうか。
こんな感じで徒張枝がグーンと伸びてきます。もはや本来の木が持つ柔らかな樹形はなかったことになり、お化けみたいになってしまいました・・・。非常に見た目が悪いです。でもやっぱりめんどうだから今年も同じところで切るぞ!
毎年切っているところで塊みたいなこぶがでて・・・そこからグーンと枝があちらこちらの方向に飛び出してしまいました・・・。
なんだかこの感じ、街路樹とかで見たことありませんか?
どうしても予算が付けられなかったり、車の往来への危険性があったりとかで、街路樹はぶっつり切られてしまうことが多いです。
その結果、毎年切るところでコブができて、見た目にも悪く、修正も難しい状態になってしまいます・・・。
こうならないように、毎年適切な場所で枝を選びながら、剪定を行っていきましょう。