住宅のリフォームに伴い、外構もリメイクされたいとご検討され、ご来園頂きました。

お伺いさせて頂いた時、境界の石積や、特徴的な樹形のモミジが目に入りました。お客様は特にこのモミジを残したいと考えられているわけではなかったのですが、バランスよく計画できれば新しいお庭の軸となるのではないかと思われたのと、石なども含めて、使えるものがあれば思い出にもなるので新しい庭に使っていきたいというご意向があったので、モミジを残して計画していきました。

イメージのCGです。元々1台駐車のみ止められる駐車場でしたが、2台目を止められたいということで、縦列駐車のスペースも作ることとなりました。その結果斜めの門周り、アプローチで計画していくこととなりました。限られたスペースですが効果的になるように、石の浮き階段や象徴的なタイルを用いた計画としました。アクセントと採光を兼ねたスリット細格子は、門扉と統一の意匠となるように計画しました。

完成です！モミジが狙って植栽したかのような絶妙な樹形で象徴的なシンボルツリーとなってくれました。なかなか新しく持ってきてもこんな樹形のはこのスペースで座らないので残して大正解でした！

石の浮き階段の両サイドにはコバノズイナという紅葉や花が独特で美しい樹木を植栽しました。モミジと相まって、秋の景観は素晴らしいものとなるはずです。

別の角度から、門前の植栽スペースには粒度の違う砂利を混ぜ込み、単調にならないように工夫しています。

もう一枚、別の角度から

石の階段を登った先、玄関前のスリット格子越しに中庭を見ます。

中庭の石は全て石積みに使われていた既存石です。少し築山を作り、環境を見て適切な苔を選び、貼りました。

別角度から。植え込みすぎない程よさが視界の抜け感を作ります。

本当に、このモミジあってのこの庭です。

外構、造園をご用命頂きまして、ありがとうございました。